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校長ブログ 【シリーズ:聖書の思考回路】第13回
パウロについてお話をしていきます。
パウロはイエス様と同時代、同世代のものです。
キリスト教を確立した人でもありますが、実はパウロはイエス様やそのお弟子たちが大嫌いでした。
イエス様の教えを撲滅すること。
それがパウロの生きがい、使命でもありました。
そのパウロが一転してイエス様が大好きになります。
パウロに何が起こったのか。
結論を申します。
仮言命題から定言命題へ世界観が変わった。
それがパ
校長ブログ 【シリーズ:聖書の思考回路】第12回
不条理を体験したアダム、エバ、カイン。
不条理の前で彼らがとった行動は間違いです。
彼らは本当はどのように振舞えばよかったのか。
聖書が私たち読者に問いかけていることです。
そして、聖書に登場してくる人物たち
実在した者もいますし、創作されたと思われる者もいます。
どちらであるにせよ、彼らは、皆、この問いに答えようと振舞っています。
不条理の中で人はどのように振舞えばいいのか。
今回から取り上げ
校長ブログ 【シリーズ:聖書の思考回路】第11回
私たちの現実世界
私には足りないものがある。
それを補おう。
創世記3章から何かに執着、固執をする仮言命題の世界が始まりました。
続いての4章、ここでは兄が弟を殺すという事件が勃発します。
アダムとエバの息子たち、カインとアベル。
この二人が神様に捧げものを持っていきます。
二人の捧げものをご覧になった神様はアベルのものは受け入れ、カインのものは目も留めませんでした。
神様から無視をされたカイン
校長ブログ 【シリーズ:聖書の思考回路】第10回
聖書には「定言命題」「仮言命題」が展開されている。
創世記1章、2章には「定言命題」が色濃く反映されていました。
定言命題、これを対称性とも表現しました。
鏡に映したように同じものになっている。
神様と世界。
人と人。
鏡に映したような関係になっていました。
今回は3章を扱います。
エデンの園で暮らしていたアダムとエバが蛇に唆される場面です。
結論から言うならば、ここから仮言命題が始まります。
校長ブログ 44年目の11月15日
今から60年ほど前、気象学者のエドワード・ローレンツはコンピューターを用いて気象予測を正確にする試みを行っていた。コンピューターに数値を打ち込んでは、その結果を解析する作業を繰り返していた。1961年、コンピューターが一度目と二度目でまったく異なる結果を算出した。コンピューターが壊れたものと思ったローレンツだったが確認をしたところ、初期値の入力がごくわずかに異なっていることに気が付いた。普段は誤差
もっとみる校長ブログ 【シリーズ:聖書の思考回路】第9回
「定言命題」「仮言命題」
これらが聖書の中でどのように展開されているのか。
その続きをお話しいたします。
今回は創世記の2章を扱います。
ここも天地創造の物語が記されていることろです。
ただ、これは1章の続きではありません。
別の物語です。
読めばすぐに分かることですが、1章で神様が世界を造られたのですから、世界は存在をしているわけです。
それが2章になってまた神様は世界を造り始めます。
1章で